性感染症予防薬Doxy PEP（ドキシペップ）

ドキシペップは、過去12か月に細菌性性感染症（具体的には梅毒、クラミジア、淋病）と診断されたことのある、ゲイ、バイセクシュアル、男性と性交渉のある男性（MSM）、トランスジェンダー女性において、梅毒、クラミジア、淋病の発生を減らす効果があることが実証されています。
（過去12か月に細菌性性感染症と診断されたことはなくても、リスクの高い行為を行うMSM、トランスジェンダー女性においても、ご相談ください。）
現時点で、シスジェンダー女性やシスジェンダーの異性愛男性に対する臨床データは限られているものの、ドキシペップは有効であることが示唆されています。

ドキシペップは細菌性STI予防の選択肢の一つではありますが、内服するからと言って感染を100％防ぐものではありません。また、その他のウイルス性STI（例えばHIVやヘルペスウイルスなど）に対する予防効果は期待でないので、リスクのある行為を行う場合はコンドームを使用して予防することが重要です。また、1ヶ月に一度の定期検査をおすすめしています。

悪心、嘔吐、下痢などの消化器症状と日光過敏症などの副作用が生じることがあります。これらの症状の多くは一過性で、投薬中止で回復します。