カンジダCandida

カンジダ

  • カンジダとは
  • 症状と感染部位
  • 放置しておくとどうなる?
  • 感染ルートと潜伏期間
  • 検査方法と検査ができる時期
  • 治療方法・治療後の経過・治癒の判定
  • 予防方法
  • カンジダとは

    カンジダ(Candida)とは、常在菌で健康体でも保有しているカビの一種です。
    何らかの要因で「カンジダ菌」が増殖して性器に付着し、炎症を生じることをカンジダ症と言います。
    女性の場合、体調不良やストレスで免疫が落ちたり、過度の膣洗浄、抗生物質の服用などにより、膣内環境のバランスが崩れて自然発症するケースも増えています。男性の場合は、特に包茎の人や、女性の膣内でカンジダが増殖した状態での性行為で感染することがあります。

    症状と感染部位

    男性の場合

    尿道:違和感・かゆみ・尿道炎(排尿・性交時の痛み)

    亀頭や包皮:かゆみ・赤み・ただれ・水ぶくれ、分泌物がでる

    女性の場合

    腟・子宮:粘度の高い白っぽいおりもの(カッテージチーズ状など)、痒みや、赤み、性交痛

    放置しておくとどうなる?

    性器カンジダ症の症状が軽い場合は自然治癒することもあります。
    ただし、症状が強く現れている場合は、自然治癒が期待できないので、かゆみや炎症が慢性化する可能性があります。
    早期に医療機関で治療を受ける方が短期間で治癒します。

    感染ルートと潜伏期間

    性器カンジダの原因菌であるカンジダ菌は、健康体でも常在菌として保有しているので、必ずしも他者からの感染によって発症しているとは限りません。性器カンジダになる方のうち、性交渉が原因の割合は5%程度と言われており、他者感染ではなく、免疫力や抵抗力の低下によって発症する人もいます。

    検査方法と検査ができる時期

    検査方法

    男性の場合:尿検査、皮膚擦過検査

    女性の場合:膣分泌物(膣ぬぐい)検査、皮膚擦過検査

    ※カンジダ菌の検査は、結果が出るまでに5~6日間程度かかります。

    検査時期

    感染機会から24時間経過後に検査が可能です。

    治療方法・
    治療後の経過治癒の判定

    治療方法

    抗真菌薬1回内服して治療します。

    治療後の経過・治癒の判定

    治ったかの確認は2〜4週間後に再検査を行います。
    治療により皮膚症状や膣症状が消失すれば治癒とします。

    予防方法

    カンジダの予防接種はありません。
    また、感染後に治療をして一度治っても、免疫を獲得しないので再度感染するため予防が重要です。

    デリケートゾーンを清潔に保つ

    生理中など下着がムレて湿度の高い環境でカンジダは増殖をします。
    入浴や水泳の後はよく乾かしてから下着を着用し、清潔を心がけ、体力や免疫力を落とさないようにしましょう。

    不要な抗生物質を飲まない

    カンジダはもともと体にある常在菌ですが、抗生物質を飲んで他の細菌の数が減った時などに増殖します。不要な抗生物質は飲まないようにしましょう。

    病気の種類

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