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B型肝炎HBV
B型肝炎
B型肝炎とは
B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)が、血液や体液を介して感染する肝臓の病気です。
HBVはB型肝炎の母親からの母子感染(垂直感染)または、成人の感染の場合、多くは性行為(水平感染)によるものと考えられています。
2016年4月1日以降に生まれたすべての0歳児にHBVのワクチンが接種されるようになりました。ワクチンを打って抗体が陽性になればHBVに感染することはありません。
また、献血された血液は高い精度でHBVのチェックが行われており、ウイルスが含まれる場合は使用されていません。
症状と感染部位
初期の症状として倦怠感、疲労感、食欲低下が1週間続いた後、典型的な症状として嘔気嘔吐、腹痛、黄疸(体が黄色くなること)が出現します。場合によっては紅斑、関節痛、関節炎などの症状もあります。
放置しておくとどうなる?
感染しても自覚症状が現れにくいため、感染に気がつかないことが多く、放置すると本人が気づかないうちに慢性肝炎、肝硬変、肝がんへと進行する場合があります。
感染ルートと潜伏期間
B型肝炎の母親からの母子感染、または成人の場合は、性行為(セックス、オーラルセックス、アナルセックス)、ピアス、刺青、輸血などで感染します。
※母親からの子供への垂直感染は出産後に感染防止策をとることで、現在は90%以上の赤ちゃんでB型肝炎の感染は防止できます。
B型肝炎ウイルスの潜伏期間は平均3ヶ月ですが、1~6ヶ月の幅があります。
検査方法と検査ができる時期
検査方法
血液検査
検査時期
即日検査感染機会か6~8週間経過してから検査可能です。
PCR法感染機会から35日以上経過してから検査可能です。
即日検査と精密検査の違い
※料金表は横スクロールでご覧になれます
検査方法 | 検査可能時期 | 結果が出るまでの時間 | 保険(税込) | 自費(税込) |
---|---|---|---|---|
抗原検査(即日) | 感染の機会から6~8週間後 | 翌日 | 約2,000円 | 約2,000円 |
精密検査(NAT) | 感染の機会から6~8週間後 | 3~5日後 | 約2,500円 | ー |
治療方法・治療後の経過
治癒の判定
治療方法
当院では検査のみ実施します。治療に関しては、他の医療機関をご紹介します。
予防方法
コンドームの使用
コンドームにより粘膜接触を回避できるため、性感染症のすべてを予防することはできませんが、コンドームの使用は感染リスクを低下させます。性行為だけでなく、性交類似行為も含む性的接触時にはコンドームを必ず使用することで感染を予防できます。
血液が付着する日用品は共用しない
歯ブラシ、カミソリなど他人の血液が付いている可能性があるので、他人と共有して使用しないようにしましょう。
また、外傷、皮膚炎、鼻血、月経などで出血した時など、他の人の血液に触る時は、必ずゴム手袋を着けましょう。
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