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HPV/ 尖圭コンジローマHPV / Condyloma
HPV/ 尖圭コンジローマ
HPV(高リスク・低リスク)/
尖圭コンジローマとは
HPVとは、ヒトパピローマウイルス(human papilloma virus)の略で、性経験のある女性と男性の80%以上※が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。
HPVは皮膚や粘膜に感染するウイルスで200種類以上のタイプ(遺伝子型)があり、そのうちのいくつかの種類が子宮頸がんを引き起こすことで知られています。HPVは子宮頸がん発症リスクの観点から高リスク型と低リスク型に分けることができます。
※ Chesson HW et al. Sex Transm Dis. 2014; 41: 660-664.
高リスクHPV
16型/18型を含む、15種類程度
子宮頸がん、陰茎がんなどに進行する可能性が高まります。ほとんどの場合は免疫力により自然に消失し、必ずしもがんになるわけではありません。
ウイルスが自然に排除されず、数年〜数十年にわたって長期間、持続的に感染した場合は、がんになることがあると報告されています。
低リスクHPV
6型/11型、その他9種類程
尖形コンジローマという良性のイボを形成することがありますが、ほとんどの場合は免疫力により自然に消失します。
症状と感染部位
尖圭コンジローマ
男性の場合
陰茎の亀頭、冠状溝、包皮内外板、陰囊、肛囲、肛門内や尿道口
痛みや痒みを伴わない、つぶつぶの表面に鳥のトサカ様あるいはカリフラワー状のイボが出現
女性の場合
大小陰唇、会陰、腟前庭、腟、子宮頸部、肛囲、肛門内や尿道口
痛みや痒みを伴わない、つぶつぶの表面に鳥のトサカ様あるいはカリフラワー状のイボが出現
放置しておくとどうなる?
尖圭コンジローマは痛みや痒みを伴わないので、放置されることが多いです。
放置するとイボがどんどん増殖し、尿道や肛門にまで広がると治療が難しくなるので早めの治療が必要です。
また、尖圭コンジローマがある方の中で、高リスク型のHPVが同時に発見されることがあります。
高リスク型のHPVは子宮頸がん以外に、中咽頭がん、肛門がん、腟がん、外陰がん、陰茎がんなどにも関わっていると考えられているため、早めの検査をおすすめします。
感染ルートと潜伏期間
ヒトパピローマウイルスは、皮膚や粘膜に感染するウイルスで、性行為時の摩擦などによる皮膚や粘膜の微小な傷からウイルスが侵入することで感染します。主に性行為をした際に感染します。
尖圭コンジローマの潜伏期間は3週間~8ヶ月と長く、自覚症状はないことも多く、イボができて初めて感染に気づくことがほとんどです。
検査方法と検査ができる時期
尖圭コンジローマは特徴的なイボのため見た目で診断が可能です。
免疫力の低下の可能性がある場合はHIVの検査も受けましょう。
高リスクHPV検査では、子宮細胞診・子宮がん検診、簡易ジェノタイプ判定、型別判定などがあります。
検査方法
患部のイボや子宮頸部をこすって検査します。
※検査の結果は、1週間ほどで分かります。
検査時期
感染機会から3日以上経過で検査可能です。
治療方法・治療後の経過
治癒の判定
治療方法
塗り薬・液体窒素による凍結療法・外科的切除
※当院では塗り薬のみです。外科的処置を希望される方は専門医療機関をご紹介します。
初期感染の場合:10日間服用
別途薬局でお薬代をお支払いいただきます。
治療後の経過・治癒の判定
尖圭コンジローマは、3ヶ月以内に25%が再発すると言われています。(外科的治療では術後3ヶ月以内に約30%が再発すると言われています。)根気よく治療を続けましょう。
予防方法
尖圭コンジローマの予防に効果のあるHPVワクチンがあります。
コンドームの使用
コンドームの使用で感染リスクを下げられますが、尖圭コンジローマはコンドームで覆われていない皮膚から感染することもあるので、コンドームの使用だけでは完全に防ぐことはできません。
性交渉を経験する前にHPVワクチンを接種する
9歳以上の男性は4価のHPVワクチン(ガーダシル®)の接種により尖圭コンジローマの発症を予防できます。(任意接種)なお、2価ワクチン(サーバリックス®)と9価ワクチン(シルガード®9)の国内での適応は女性のみです。
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