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- 性感染症 予防薬
性病の感染リスクを低下させるために、
予防薬という選択肢があります。
当院で取り扱いのある予防薬は、
次のようなものがあります。
HIV予防
HIVのPrEP(プレップ)
PrEP(曝露前予防)は、性行為をする前からHIVの薬を内服し、HIV感染のリスクを減らすという予防方法です。
正しく服用すると、HIVの予防に非常に効果的で、HIVに感染するリスクを約99%減少させると言われています。薬の飲み方は2種類あり、毎日内服して予防するデイリーPrEPと、性行為の前後に内服するオンデマンドPrEPがあります。
当クリニックでは、HIVのPrEPはツルバダのジェネリック(Ricovir
EM)、デシコビのジェネリック(Taficita TM)を使用します。
①デイリーPrEP
1日1回1錠、同じ時間に服用します。(性行為の有無に関係なく毎日内服します。) 飲み始めて7日以上経過したら、薬の効果が得られます。
②オンデマンドPrEP
性行為の前後に内服します。
【1回目】性行為の2〜24時間前(遅くとも2時間前まで)に、2錠内服
【2回目】最初の内服から24時間後に1錠内服
【3回目】さらに最初の内服から48時間後(2回目の24時間後)に1錠を内服し終了
料金(税込)
デイリーPrEP 1か月分(初回)(30錠):8,800円
デイリーPrEP 3か月分(90錠):19,800円
オンデマンドPrEP 1回分(4錠):1,650円
オンデマンドPrEP 1ボトル(30錠):8,800円
検査費用(PrEP購入時の特別価格です)
初回検査(診察料込)/HIV・B型肝炎・腎機能:3,300円
2回目以降の検査(3か月ごと)(診察料込)/HIV検査のみ:1,650円
2回目以降の検査(3か月ごと)(診察料込)/HIV検査+腎機能:2,750円
※各検査は1か月以内に当院または他院で検査を受けている場合は必要ありません。
梅毒/クラミジア/淋病予防
Doxy PEP(ドキシペップ)
曝露後予防Doxy-PEP(ドキシペップ)とは、性交後にドキシサイクリン(ビブラマイシン)を内服して、クラミジア・梅毒・淋病の感染を予防する予防法です。臨床試験で、クラミジア・梅毒70%以上減少、淋病50%以上減少という高い予防効果を示しています。
※米国疾病対策センター(外部サイト)
料金(税込)
1回分:2,200円
5回分:5,500円
10回分:8,800円
検査費用(ドキシペップ購入時の特別価格)
クラミジア・淋菌・梅毒検査(尿・膣・血液検査):7,500円
クラミジア・淋菌・梅毒検査(のど・血液検査):7,500円
飲み方
性的接触から24時間以内、遅くとも72時間以内にドキシサイクリン1回200mg(100mg2錠)を内服します。
※服用のタイミングが遅れるほど効果が減弱します。
※満腹時にコップ一杯の水とともに服用します。
※副作用の軽減のために、服用後1時間は横にならないでください。
※ドキシサイクリンの服用は、乳製品、制酸剤、カルシウム、鉄、マグネシウム、または重炭酸ナトリウムを含むサプリメントの服用から2時間以上あけてから服用してください。
淋菌予防
淋病予防ワクチン
BEXSERO®(輸入ワクチン) 髄膜炎菌と淋菌は遺伝的に密接に関連しており(配列相同性は80~90%)、髄膜炎菌Bワクチンに淋菌感染症の予防効果があることがわかってきています。イギリスでは、淋病に感染するリスクが高い人に、髄膜炎菌Bワクチンの接種が推奨されています。
料金(税込)
1回分:28,000円
接種回数
2回(初回、1か月後に2回目)
備考
副反応:接種部位の痛み・腫れ、倦怠感、頭痛、嘔気、発熱など
※Doxy PEP(ドキシペップ)と淋病ワクチンを組み合わせせることで、より高い予防効果が期待できます。
B型肝炎予防
B型肝炎ワクチン
ビームゲン、ヘプタバックス-Ⅱ
料金(税込)
1回:6,000円
接種回数
3回(初回、1か月後、6か月〜1年後)
備考
3回接種で免疫獲得後は、原則一生有効
尖圭コンジローマ/子宮頸がん予防
HPVワクチン
● 9価HPV
9価HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは、9種類のHPVの感染を防ぐワクチンです。その中でも子宮頸がんの原因の80~90%を占める、7種類のHPV(HPV16/18/31/33/45/52/58型)の感染を予防することができます。
● 4価HPV
4価HPVワクチンは、4種類のHPV(HPV6/11/16/18型)の感染を防ぐワクチンです。HPV感染に起因する、子宮頸がん(50~70%を予防)・外陰上皮内腫瘍・尖圭コンジローマ・肛門癌などの予防効果があります。男女ともに接種が可能です。
【参考】厚生労働省「ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~」
料金(税込)
ガーダシル4価:18,000円
シルガード9価:28,000円
接種回数
ガーダシル4価:3回(①初回、②2回目:初回の2か月後、③3回目:初回の6か月後)
シルガード9価:2〜3回
①初回接種が15歳未満、②6か月後(2回接種で完了)
①初回接種が15歳以降、②2回目:初回の2か月後、③3回目:初回の6か月後
ヘルペス予防・早期治療
1.再発抑制療法
バルトレックス500mgを、1日1錠を1年間継続して飲み続けることで、再発しにくくする治療法です。
※年6回以上再発を繰り返している方は保険適応されます。
2.再発時の早期治療(PIT療法)
PIT(ピーアイティー)とは、再発時にウイルス増殖の早い段階で抗ヘルペスウイルス薬の内服による治療を開始する方法です。PITには服用回数が1回のお薬と、2回のお薬の2種類があります。
● アメナリーフ(1回服用)
再発の初期症状(チクチク・ヒリヒリするような痛み、熱っぽさ、かゆみなど)が発現したら6時間以内に、アメナリーフ6錠(1,200mg)を食後に1回内服します。
※飲みたいタイミングが食後でない場合は、軽食をとって30分以内にお薬を服用してください。
● ファムビル(2回服用)
- 1回目:
- 初期症状(ピリピリ、チクチクするような痛み、熱っぽさ、かゆみなど)が出現してすぐ(6時間以内)、ファムビル®4錠を内服します
- 2回目:
- 1回目の内服から12時間後に4錠内服し終了
料金(保険診療 3割負担概算/税込)
バルトレックス500㎎
約1,500円/
アメナリーフ
約2,100円
ファムビル
約600円
※ヘルペス予防は保険診療のため、診察料として初診料約1,000円、再診料約600円がかかります。保険診療には条件があり、条件を満たさない場合は自費になることがあります。
予防薬一覧
初診料:1,650円(税込)※1 /再診料:0円
※右にスクロールしてください
病名 | 予防薬 | 価格(税込) | |
---|---|---|---|
HIV | PrEP(プレップ) | デイリーPrEP1か月分(初回)(30錠) | 8,800円 |
デイリーPrEP3か月分(90錠) | 19,800円 | ||
オンデマンドPrEP 1回分(4錠) | 1,650円 | ||
オンデマンドPrEP 1ボトル(30錠) | 8,800円 | ||
初回検査(診察料込) HIV・B型肝炎・腎機能※2 | 3,300円 | ||
2回目以降の検査 HIV検査のみ※2 | 1,650円 | ||
2回目以降の検査 HIV検査+腎機能※2 | 2,750円 | ||
梅毒/クラミジア/淋病 | Doxy PEP(ドキシペップ) | 1回分 | 2,200円 |
5回分 | 5,500円 | ||
10回分 | 8,800円 | ||
クラミジア・淋菌・梅毒検査(尿・膣・血液検査)※2 | 7,500円 | ||
クラミジア・淋菌・梅毒検査(のど・血液検査)※2 | 7,500円 | ||
淋菌(淋病) | 淋病予防ワクチン | BEXSERO®(輸入ワクチン)1回分 | 28,000円 |
尖圭コンジローマ/子宮頸がん※3 | HPVワクチン | ガーダシル4価:1回分 | 18,000円 |
シルガード9価:1回分 | 28,000円 | ||
B型肝炎 | B型肝炎ワクチン | 1回分 | 6,000円 |
ヘルペス再発抑制療法※4 | バルトレックス500㎎ | 保険診療(3割負担概算) | 約1,500円 |
ヘルペス再発時の 早期治療(PIT療法)※4 |
アメナリーフ | 保険診療(3割負担概算) | 約2,100円 |
ファムビル | 保険診療(3割負担概算) | 約600円 |
※1)別途初診料:1,650円(税込)がかかります。他の自費診療を受ける際に申し出ていただければ診察料はいただきません。
※2)各検査は1か月以内に他院での検査や当院での検査を受けている場合は必要ありません。
※3)小学校6年~高校1年相当の女性の方は公費で無料で受けられます。平成9年度生まれ~平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女性で、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方で、令和4年4月1日~令和7年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した方は、令和8(2026)年3月31日まで、残りの回数も公費で接種できます。詳細はこちら
※4)ヘルペス予防は保険診療のため、診察料として初診料約1,000円、再診料約600円がかかります。保険診療には条件があり、条件を満たさない場合は自費になることがあります。
◼️輸入(国内未承認)医薬品とは、すでに海外で安全性・有効性が認められ、承認・流通されているが、日本では未承認となっている医薬品です。輸入医薬品を必要とする方のために、医師による個人輸入という方法で医薬品を提供することが可能です。国内で承認された医薬品ではないため、重篤な副反応が起こった場合に、公的な保障制度はありません。また当クリニックで採用している輸入医薬品は、国外で多数の実績があり、重篤な副反応が起こることは極めて稀です。BEXSERO(輸入ワクチン)は、米国FDAによって承認された髄膜炎菌B型ワクチンで、同一の成分・性能を有する、他の国内承認医薬品等はありません。HIVのPrEPはツルバダのジェネリック(Ricovir
EM)、デシコビのジェネリック(Taficita
TM)を使用します。ツルバダ配合錠は国内で承認されています。デシコビは国内では未承認ですが、米国FDAに承認されています。
◼️ドキシサイクリン(ビブラマイシン)は様々な皮膚感染症、呼吸器感染症、性感染症、その他の感染症の抗菌薬として国内承認された医薬品で、国内正規品を取り扱っております。
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